熱狂のスタジアム

 赤、青、黄…、カラフルなユニフォームに身を包んだ選手たちが、一つのボールを追って、緑の芝生の上を駆け抜けます。ピッチを囲むスタンドからは、ファン・サポーターたちのやむことのない、ひたむきな大声援。愛するチーム、選手の名を連呼し、応援歌に声をそろえます。レプリカユニフォームや、チームのカラーをあしらったさまざまなグッズが、彼らの一体感の象徴。ピッチとスタンドが一体となった90分間のドラマは、熱狂と興奮が渦巻き、感動を呼び起こしてくれます。安全性と快適さにも配慮されたスタジアムは、まさに夢の空間ともいえるでしょう。

スタジアム等、サッカー施設整備の促進

 Jリーグは、Jリーグとして必要なスタジアムの整備を目的に、次の5つの視点に立ってスタジアム環境の整備を促進しています。

  • プロスポーツビジネスとしての環境整備(クラブ経営)
  • サッカーの魅力向上(サッカー場)
  • 観客の快適性向上(屋根、アクセス、ホスピタリティ等)
  • 「ホームスタジアム」として(街のシンボル、エンブレム)
  • 「まちづくり」として(複合型スタジアム)

 これらの視点をふまえ、クラブや地方公共団体が、今後サッカースタジアムの施設を設置、または改修しようとする際、調査、企画に協力し、快適な施設整備を推進しています。
 また、AFCチャンピオンズリーグの開催基準や、2012シーズンより導入が予定されているクラブライセンスシステムの検査基準を視野に入れた基準の改定を行っています。
 海外では、サッカーを観戦するためだけの場所であったスタジアムが、ショッピングセンター、ラーニングセンター、ホテル、病院、老人福祉施設、オフィス、コンベンションセンターなどを併設した「複合型のスタジアム」へと変化をとげています。
 Jリーグでも、プロサッカースタジアムの理想像を追求し、欧米の先進事例や技術革新などを参考に、将来像を踏まえ、「社会に求められる」スタジアム新設へ積極的に取り組んでいきます。

スタジアムプロジェクト欧州視察報告

 Jリーグでは、スタジアムプロジェクトの一貫として、2010年10月に、ドイツ、スイス、英国(イングランド、スコットランド)の12都市をめぐり、13のスタジアムを視察しました。
 単なる競技施設から、快適な観戦環境の提供、さらに地域のシンボルとして進化を遂げるヨーロッパのスタジアム。
 世界最高峰のサッカーを見るにふさわしい環境と、細部にわたる来場者への配慮、ふさわしい外観を持ったスタジアムは、まさに地域のシンボルと言えます。
 さらに、アクセスが良く、ショッピングセンターや介護付き高齢者住居、ホテルなどの施設が併設された、多機能複合型施設は、街に無くては成らない「機能」として存在しています。
 都市や、ホームクラブ、周辺環境に応じて多様な機能を持つスタジアムは、単にスタジアムとしてだけではなく、街づくりや、都市計画の観点からも学ぶべき点が多くありました。
 今回の視察を参考に、Jリーグは、プロサッカースタジアムの理想像を追求し、社会に貢献できるスタジアムづくりへ、積極的に取り組んでいきます。

【欧州視察について】
■ 期間: 2010年10月15日〜26日
■ 視察参加者: Jリーグ・Jクラブスタッフ/自治体関係者
■ 視察対象
・スコットランド:3カ所
・イングランド:3カ所
・ドイツ:4カ所
・スイス:3カ所

◆ 欧州のおけるサッカースタジアムの事業構造調査:調査概要はこちら »