大東 和美
[おおひがし かずみ]
1948年(昭和23年)10月22日生
兵庫県神戸市出身
早稲田大学教育学部卒業後、住友金属工業株式会社入社、四国支社長、大阪プロジェクト開発部長、九州支社長を歴任。
ラガーマンとして早稲田大学ラグビー部時代に2度の大学選手権の優勝と日本選手権の優勝に貢献。あわせて、日本代表として6キャップを記録。また、指導者としては、早稲田大学ラグビー部監督として、大学選手権の優勝を達成。
2005年4月には株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーの専務取締役に就任。2006年6月からは、株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー代表取締役社長。
2007年から2009年には、チームが史上初のJ1三連覇を達成。強豪鹿島の王者復活を陰で支えた。
2008年7月より社団法人日本プロサッカーリーグ理事に。
2010年7月29日にチェアマンに就任。
1991年に設立したJリーグは、2011年の今年、記念すべき20周年を迎えます。日本サッカーの水準向上と、地域に根ざしたスポーツクラブを全国につくり、豊かなスポーツ文化の醸成を目標にスタートしたJリーグは、日本代表の目覚ましい活躍や、Jリーグ入会を目指すクラブの増加に見られるとおり、着実に理念を実現しつつあります。
Jリーグが、サッカーを通じて日本にスポーツの新しい価値観や文化をもたらしてきた一方、長引く経済不況の中でスポーツの置かれている環境は厳しいものとなっています。Jリーグにおいても、確実にホームタウンに根を下ろし、ファン・サポーターの数を増やしていくクラブがある中、経営難に陥るクラブや、入場者数が減少するクラブがあるのも事実です。
本年より3年間、Jリーグは、設立20年、来年は最初の公式試合であるJリーグヤマザキナビスコカップ20回目の開催、さらに2013年はJリーグ開幕から20年と、節目の時期を迎えます。
Jリーグが開幕して20年の間に、日本のサッカーは飛躍的にレベルアップし、サッカーを取り巻く環境は大きく変化しましたが、私どもは、Jリーグの理念を継続して実現させなければなりません。
Jリーグは20年という短い期間に走りながら考え、これまで誰も成し遂げてこなかった新しい挑戦を次々と続けてきました。
スポーツが生み出す人と人とのつながり、スポーツが生み出す情熱や感動は、どんな時代にも人間が可能性に挑むための希望となり、人々の心に勇気を与えます。
私自身も、同じ「フットボール」に携わってきた身として、常にスポーツに力をもらってきた者として、どんな状況でもスポーツが不滅の文化として存在することを願ってやみません。
節目の時期を迎える今こそ、先人の志を胸に、Jリーグが日本のスポーツを牽引する存在として、理念を漠然と目指すべき夢ではなく、実現可能な目標にしていかなければなりません。
それには、Jリーグの根源であるピッチ上のパフォーマンスを向上させること。
その舞台であるスタジアムの環境を改善し、人々が集う街の中心たる存在にすること。
そして、スポーツ文化の担い手であるJクラブが揺るぎない基盤をつくり、発展すること。
今一度、現状に満足することなく新しいしくみづくりや取り組みを行い、新たな挑戦を続けなければなりません。
最後になりましたが、Jリーグを支えてくださるパートナーの皆様をはじめ、多くの方々のご支援と、いつも熱く応援してくださるファン・サポーターの皆様に心から感謝を申し上げます。皆様と手を携えながら新しい挑戦を続け、世界に伍するJリーグの実現に向けてまい進していく所存です。
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ
チェアマン 大東 和美