新しい世界への扉を押し開いた元Jリーガーたちの軌跡です
(OB紹介パンフレット「Off the Pitch」より)
一般(サッカースポーツ関連以外)企業・団体勤務
プロを離れて自分に向いた仕事を模索。その結果出合った医薬品営業の仕事にやりがいを感じています
影山由高
2007年9月取材
森久保薬品(株)神奈川事業部 営業

影山由高さん

カゲヤマ・ヨシタカ
1978年生まれ、東京都出身。FW。小学1年からサッカーを始める。麻布大学附属淵野辺高校からサッカーの専門学校金沢ルネス学園に進み、東邦チタニウムのサッカー部に入った後、2001年にヴァンフォーレ甲府に加入。2年半プレーした後、佐川印刷SCに移籍。05年7月より同社で働く。
猶予期間のおかげでやりたい仕事を考えられた
 ヴァンフォーレ甲府から戦力外通告を受けた後、佐川印刷SCに移籍しましたが、実は、この時点で、プロとは違う道を進みたいと思っていました。ヴァンフォーレ甲府で過ごした2年半の間に、さまざまな監督の下で監督が望むプレーをするだけの絶対的な能力が自分には足りないと痛感したからです。ただ、サッカーを辞めた後の自分の姿が想像できなかったし、サッカーはまだ続けていたかった。セカンドキャリアについて考える猶予期間が欲しかったんです。だから、サッカーをしながら働ける環境に移ることにしたのでした。
 「サッカーも、もういいかな」と思えるようになり、真剣に仕事を探し始めるまでに1年ちょっとかかりました。頭に浮かんだのは、営業。しかも、面識のない人に飛び込みで営業するスタイルではなく、コミュニケーションを重ね、少しずつ関係を深めながら商品を販売できるルート営業が自分には合っていると考えました。選手時代、養護学校を訪問したとき喜んでくれた生徒の顔が忘れられなかったので、医療関係の業界がいいと思い、最終的に決めたのが森久保薬品です。内定をもらった後、入社前に3日間仕事を体験させてもらい、考えていたとおり、じっくり人間関係を作りながらの営業だとわかったのも入社を決意するポイントになっています。
 動物医薬品を動物病院に売るのが仕事です。私は、逗子や葉山といった湘南の東側エリアにある動物病院を30件ほど担当し、車で毎日回っています。まだ商品知識が不足しているだけでなく、営業ノウハウも未熟なため、ときには失敗をすることもあります。でも、通い始めた当初、「どうせ1年くらいで辞めるんだろ」と言っていた先生が、「頑張っているから」と他社から買っていた商品を当社に切り替えてくれるなど、営業をしていて良かったと思えることも多く、充実した日々を送ることができています。Jで培ったプロ意識を武器に、会社に利益をもたらすよう頑張っていきたいです。

■どんな仕事?

医薬品の営業から納品、代金回収までが仕事
 営業は、毎日担当している動物病院複数件を訪問し、先生から医薬品の注文を受ける。その注文に従い、事業所1階にある倉庫から商品を車に積み込み、納品した後、代金を回収するところまでが仕事となる。基本は、不足した商品を納品する補充営業だが、医薬品メーカーから新商品が発売されたときは、競合数社と競い合うことになる。
 「その際のポイントの一つが、先生との関係性です。だからこそ、日々のコミュニケーションが重要になります」

影山由高さんの仕事風景

■上司はこう見る

事業部長 高崎正好さん真面目にコツコツと働く姿勢を高く評価
(事業部長 高崎正好さん)

 当社は、厳密なノルマを設定していません。真摯に仕事すれば、結果はおのずとついてくると考えているからです。そのため、社員には真面目さを強く求めています。影山君は、真面目にコツコツと仕事をこなしており、仕事を頼んでも嫌な顔など全くみせません。この姿勢は高く評価しています。後は、商品知識を補い、それを土台に積極的な提案営業ができるようになってほしいですね。