新しい世界への扉を押し開いた元Jリーガーたちの軌跡です
(OB紹介パンフレット「Off the Pitch」より)
サッカー・スポーツ関連企業・団体勤務
子供の頃から憧れていたアディダスでスポーツにかかわり続けていきたい
川井光一
2007年「Off the Pitch」取材
(株)愛媛FC 広報・ホームタウン担当

川井光一さん

カワイ・コウイチ
1979年生まれ、愛媛県出身。DF。小学生のときセルジオ越後さんのサッカー教室に参加したのがきっかけでサッカーを始める。南宇和高校から中京大学へ進学。卒業後、愛媛FCに加入。2001年から06年まで選手としてプレーした後、07年より広報・ホームタウン担当として働いている。
チーム初となる元選手のフロントスタッフに
 愛媛FCと出合えたから、プロになることができたし、ファンの声援を受けてプレーする楽しさも味わえた。だから、引退を決めたときも、選手への未練よりも、愛媛FCをサポートし続けられることへの期待感のほうが大きかったというのが正直な感想です。
 大学卒業後、Jリーグのクラブへ加入することができずにいたとき、地元愛媛でJFLに昇格するチームがあることを知りました。それが愛媛FCだったのです。加入当初は、トラックの運転手など、アルバイトをしながら、途中からはボイラー会社の正社員として働きながら選手を続けていました。実は、05年シーズンにケガをしてしまい、膝が本調子に戻らないまま、満足なプレーができない状態が続いていたのですが、J2に昇格した06年シーズンも契約することができました。そのうえ、プロ初デビュー戦では国立競技場で東京ヴェルディ1969と対戦し、現役最後の試合は、三浦知良選手のいる横浜FCと対戦。愛媛FCで選手として過ごした6年間は、今振り返っても幸せなものでした。
 だから、今度は、恩返しをする番。ありがたいことに、クラブのフロントで広報担当として働かないかと誘ってもらえたのだから、今は、少しでも選手とクラブ、選手とサポーターとの橋渡し役として貢献したいと強く思っています。昨シーズンまで、選手として一緒にプレーしていた人間が、フロントにいるわけだから、選手もいろいろ話しやすいし、何かイベントを組む場合も、選手の気持ちに配慮した企画を立てることができます。フロントというチームの裏方にあたる場所に、選手の気持ちを理解できる人間がいることは大切なことだと感じています。私が初めての元プロ選手スタッフであることもあり、その重大さに身が引き締まる思いです。この気持ちを忘れず、少しでもサポーターに楽しんでもらえるチーム、そして、もっと強いチームづくりに貢献したいというのが、今の目標です。

■どんな仕事?

メディア対応やイベント、認知度を上げるのが仕事
 広報の仕事は、メディア対応やクラブHPの作成、イベント企画の立案から実施、それにともなう選手のスケジュール調整や宣伝ツールの作成など、多岐にわたる。
 「イベントの内容によって、どの選手を参加させるのかも重要なポイント。話上手な選手もいれば、人の前で何かをするのが苦手な選手もいる。こんなときも、元選手としてチームメイトと接してきた経験が生きてきます」
 また、広報の仕事以外にも、クラブが開催するサッカー教室で指導も行っている。

川井光一さんの仕事風景

■上司はこう見る

事務局長 小玉桂造さん真面目で行動力もある。このまま成長してほしい
事務局長 小玉桂造さん

選手時代から真面目でサポーターや選手からの評判もよかったので、フロントに入るときも不安はほとんどありませんでした。働き始めてからも、フットワークは軽いし、選手の気持ちをくんだ仕事をしようと心掛けているのが端から見ていて感じられるなど、貴重な人材だと思っています。今後も、この姿勢を失うことなく、ファンサービスの中心となって活躍してほしいですね。