2006年11月11日
チャリティーゴルフに招待されて、晩秋の静岡に出かけた。
朝の六時に車で自宅を出発。東名高速道路の御殿場で降り、県道四〇一号線を富士吉田方面に向かったところ、突然目の前に雄大な富士山が現れた。
これまで何度も目にしてきた富士山だったが、この日はまた格別であった。雲一つない秋晴れの空に、まるで有名な画家が描いたかのような山がくっきりと浮かび立っていた。
日本を象徴する富士は、その姿を千通りにも変えると聞いていたが、秋深くなりつつある十一月の山の頂は、既に雪化粧をし、秀麗な姿を惜しげもなく朝日にさらしていた。わずか数分間だったが、都会の、俗界の雑踏の中から来た私は、まさに心を洗われる思いだった。
ふと車外を見ると、学校に向かう小学生や中学生が歩いていた。こんな景色が毎日見られるなんて、どんなに幸せなことかと思ったが、彼らにとっては見慣れた『日常』なのか、また、子供には遊びの場とならない山は興味の対象外なのか。気にする様子もなく、ひたすら富士に背を向けて黙々と歩いているのが印象的であった。
さて、肝心のゴルフはというと、美しい自然を背景に、美しいスイングをイメージしてクラブを振ってみたのだが、残念ながらボールは自分が思い描くようには飛んでいってくれない。
ゴルフは己の精神との内なる闘いであり、自然との闘いが必要とされるスポーツである。日本最高峰の山に心を洗われながら、その厳しさを体感する秋の一日だった。
朝の六時に車で自宅を出発。東名高速道路の御殿場で降り、県道四〇一号線を富士吉田方面に向かったところ、突然目の前に雄大な富士山が現れた。
これまで何度も目にしてきた富士山だったが、この日はまた格別であった。雲一つない秋晴れの空に、まるで有名な画家が描いたかのような山がくっきりと浮かび立っていた。
日本を象徴する富士は、その姿を千通りにも変えると聞いていたが、秋深くなりつつある十一月の山の頂は、既に雪化粧をし、秀麗な姿を惜しげもなく朝日にさらしていた。わずか数分間だったが、都会の、俗界の雑踏の中から来た私は、まさに心を洗われる思いだった。
ふと車外を見ると、学校に向かう小学生や中学生が歩いていた。こんな景色が毎日見られるなんて、どんなに幸せなことかと思ったが、彼らにとっては見慣れた『日常』なのか、また、子供には遊びの場とならない山は興味の対象外なのか。気にする様子もなく、ひたすら富士に背を向けて黙々と歩いているのが印象的であった。
さて、肝心のゴルフはというと、美しい自然を背景に、美しいスイングをイメージしてクラブを振ってみたのだが、残念ながらボールは自分が思い描くようには飛んでいってくれない。
ゴルフは己の精神との内なる闘いであり、自然との闘いが必要とされるスポーツである。日本最高峰の山に心を洗われながら、その厳しさを体感する秋の一日だった。
鬼武 健二