前身は九州社会人サッカーの名門・三菱化成黒崎。Jリーグ昇格を目指し、NPO法人の北九州フットボールクラブが2001年に運営を担当するようになり、2008年にはJリーグ準加盟にともなって株式会社ニューウェーブ北九州を設立、クラブ運営を引き継いだ。
福岡県にはJ1で活躍したこともあるアビスパ福岡(福岡市、現在はJ2)があるが、アビスパはJリーグ入りを目指して静岡県から移転してきたクラブ。旧日本サッカーリーグ(1965〜92)時代活躍した名門・八幡製作所の地元である北九州市のサッカーファンは、長い間「地元の手でつくったJリーグクラブを」と切望してきた。
与那城ジョージ監督率いるチームのがんばりと地元の声援が呼吸を合わせたのが2009年。九州リーグから全国リーグのJFLに上がって2年目のシーズンで、チームはJリーグ昇格ラインの4位を達成、同時に、昇格の条件とされていた「平均入場者3,000人」も大きくクリア、ホームの本城競技場に1試合平均3,409人のファンが集まった。
地元北九州市の企業が株主となり、幅広く地域のサポートを得ているギラヴァンツ北九州。どこか怪獣を思わせる名称だが、「ひまわり」(市の花)と「前進」を表すイタリア語を合成語だという。「サポーターや地域が輝き、元気になる。その象徴でありたい」との思いが込められている。
ギラヴァンツのJリーグ昇格は2009年の北九州市の十大ニュースの第1位に選ばれ、早くも地域の人びとの表情を輝かせている。
大住 良之