前節の東京V戦に0−1と惜敗し6位に後退した湘南が、首位の札幌を平塚競技場で迎え撃つ。守備をベースに戦う両者の前回の対戦(第4節/札幌ドーム)は、ともに主導権を握る時間帯をつくりながら得点ならず、スコアレスドローに終わった。勝点9差まで開いている今節、湘南としてはゴールを奪い、首位チームとの直接対決でその差を縮めたい。
一方の札幌は現在、3連勝と波に乗る。前節の水戸戦ではDFブルーノ クアドロスが負傷退場したものの、安定感を増したセンターバックの曽田を中心に相手の攻撃を封じ、3−0と快勝した。DFの要を失っても無失点で切り抜けるあたり、チームの高い守備意識が浸透している証拠だろう。リーグ最少失点を記録しているゆえんでもある。また、両翼を起点とする抜け目ない攻撃も見逃せない。堅守をベースに、少ないチャンスを逃さぬ決定力もまた、首位快走を支えている。
守備力の高い両者の対決は、先制点が一つの分岐点となりそうだ。特に札幌はこれまでの10勝のうち、無失点が実に9試合。先に得点を奪えば逃げ切れるという勝利の方程式が備わっているだけに、対する湘南もまずはゴールを許さないことが肝要となる。そのためには、チームコンセプトである全員のハードワークを基に、前線からの積極的なディフェンスが求められる。同時に、ボールを奪った後、いかに連動しフィニッシュまで持ち込むかもポイントとなろう。
湘南は中2日、札幌は中3日で今節の試合を迎える。疲労の影響があることは想像に難くない。守備をベースに戦うチームの対戦となれば、ミスを許さぬ強じんな精神力が要求されるだろう。緊迫感あふれる90分間となりそうだ。