
ホームの横浜FCは40歳のMF三浦が先発出場し、J1リーグ戦通算300試合出場を達成した。だが、チームには25分の失点が重くのしかかり、0−1の敗戦でリーグ戦は4連敗。名古屋を破った大宮に抜かれ、最下位に後退した。一方、鹿島はリーグ戦で今季初勝利。最少得点にとどまったものの、スピーディーな連係プレーからしばしば相手ゴールを脅かし、復活途上にあることを印象づけた。
横浜FCの出足は決して悪くなかった。FWジウマール シウバのキープ力を生かして攻め込み、最前線ではポストとして起点となるべくFW久保が体を張る。自陣ゴール前では特長である集中力あふれる守備で相手の攻撃をはね返した。J1出場2試合目という19歳のDF太田も、巧みに鹿島のFW柳沢からボールを奪うなど、堅守からペースをつかむという得意の展開に持ち込むかに見えた。
ところが、「中央に寄る傾向のある鹿島のポゼッションに対し、2列目、3列目が下がり過ぎた」(高木監督)ことにより、中盤で相手に余裕をもたせてしまう。ゴール前を固めるあまりに、左右のサイドバックのオーバーラップも許すなど、主導権は鹿島に移る。手痛い失点は、中盤でプレスを受けてボールを失い、中央を割られて最後はFW柳沢に正確なシュートを決められた。前節の千葉戦では前線からボールを奪いにいくという守りで0−4と敗れ、今回は引いた守備でも結果を出すことができず、試行錯誤は続く。連敗脱出に向けて、高木監督(横浜FC)のさい配、選手たちの奮起に注目したい。
鹿島は後半の立ち上がりこそ反撃されたが、左右のスペースに流れる柳沢やFWマルキーニョスにボールを預け、後方からサポートに上がってくる選手との連動でスピード感あふれる攻めを展開した。「チャンスに決めなければいけないという課題は残った」(オズワルド オリヴェイラ監督)ものの、ほぼ固定したメンバーで戦ってきた成果が表れた。74分には、負傷回復のMF野沢が交代で今季初出場を果たし、指揮官を「ピースがそろってきた。これでパズルを組み立てられる」と喜ばせるなど、収穫も多い試合となった。