[ FUJI XEROX SUPER CUP 2010 : レポート ]
両強豪が接戦を展開。
鹿島がPK戦を制し、最多となる5回目の優勝
「FUJI XEROX SUPER CUP 2010」が2月27日(土)、国立競技場を舞台に開催され、鹿島が大会最多記録を更新する5回目の優勝を飾った。昨年と同じ顔合わせで、2009Jリーグチャンピオンの鹿島と、第89回天皇杯全日本サッカー選手権大会の覇者であるG大阪という東西の強豪が対決。互いに譲らぬ接戦は90分間の戦いを1−1のスコアで終え、鹿島がPK戦を5−3で制した。
試合は「アグレッシブなスタートだった」と西野監督が振り返ったG大阪の攻勢で始まった。相手陣内でボールを奪ったMFルーカスが持ち込み、左ポスト際を通過するシュートを放ったのは、開始後わずか17秒。その3分後にはFW平井が至近距離から狙うなど、チャンスが続いた。一方、鹿島もFWのマルキーニョス、興梠が相手ディフェンスラインの背後を突き、G大阪のゴールに迫る。7分には興梠が左サイドを突破し、15分にはマルキーニョスが右サイドから、それぞれ2トップを組むパートナーにチャンスボールを送った。
互いに譲らぬ攻防の均衡が破れたのは20分。鹿島のMF野沢が右サイドから上げたFKの場面、G大阪のゴール前で両チームの選手が交錯。この際のファウルによって得たPKを、マルキーニョスが冷静にゴール左隅に決めた。その後、G大阪は強固な守備ブロックを築く鹿島を攻めあぐねたが、前半のロスタイムに幸運も手伝って追いついた。ルーカスのパスを受けたDF加地が右サイドから中央にドリブルで切り込み、思い切った左足のシュート。ボールは鹿島のMF小笠原の頭に当たり、コースを変えてゴールネットを揺らした。
後半も両チームの集中力は衰えず、なかなか決定的なチャンスは生まれなかったが、鹿島はMF遠藤康、G大阪はFW宇佐美という交代出場の選手が攻撃を活性化。終盤にはマルキーニョスとG大阪のFWチョ ジェジンが、アクロバチックなシュートでスタンドを沸かせた。試合終了直前には鹿島のチャンスが続き、89分には小笠原のロングパスを受けたマルキーニョスのシュートが、ゴールのバーをかすめた。
両強豪がプライドを賭けた戦いは、3分間のロスタイムでも得点は生まれなかったため、規定により延長戦は行われず、決着はこの大会で2年ぶり、7回目となるPK戦に委ねられた。そして、鹿島は最初のキッカーを務めた小笠原を皮切りに、5人全員がゴール右隅にけり込んで成功。これに対し、G大阪は一番手のMF遠藤保のキックがゴールの枠を外れ、続く3人が決めたものの及ばず。2010シーズンの国内最初の栄冠は、鹿島の頭上に輝いた。鹿島のオズワルド オリヴェイラ監督は「(優勝は)非常にうれしい。勝利はチームにとって良い薬となる。いい精神状態で次の試合に臨める」と、1週間後に迫ったリーグ戦開幕への期待を述べた。
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